【フルート吹きのための和音(コード)の覚え方】3つの方法

アドリブを吹く

フルート吹きが和音(コード)を覚えるための方法を3つ紹介します。

和音のコードネームを見て構成音がすぐに分かる、構成音からコードネームがすぐに分かる

という状態を次の3つの方法で目指します。

  • 構成音を考える
  • ダイアトニックコード
  • コード進行

※この記事で紹介する方法は、それなりに鍛錬が必要です。「すぐに覚える」などの手軽な方法とは異なりますのでご注意ください。

和音(コード)を覚える

フル屋です。

この記事ではフルート吹きが和音(コード)を覚える方法を紹介します。

フル屋自身が、

和音のコードネームを見て構成音がすぐに分かる、構成音からコードネームがすぐに分かる

という状態になるにはどうしたらよいかをいろいろ考え、実践している方法です。

和音(コード)を覚えると何を得られるか、難しいところです。

楽譜を読めるようになると何を得られるか、を問うているのと同じかもしれません。

ジャズやポップス界隈ではコードネームは言葉です。言葉を習得したからと言って内容が伴うわけではありません。

しかし、言葉を覚えないと、会話をして情報を得ることさえままならない、でしょう。

言葉を一日でしゃべることができないように、読譜が一日でできるようにならないように、コードを覚えるのはそれなりに時間がかかることを覚悟しましょう。

幼子が言葉を習得していくように、頭にゆっくりとコードを頭に刷り込んでいく方法を実践しています。

以下の3つの方法を考えました。すべての方法をやることをお薦めします。ひとつだけでは飽きますし、片手落ちになると思います。

  • 構成音を考える
  • ダイアトニックコード
  • コード進行

フル屋は、「コード進行」→「ダイアトニックコード」→「構成音を考える」の順に考案し実践していきました。いろいろ試行錯誤してきたわけです。

構成音を考える

まずはアルファベットを覚えましょう。という感じです。

和音(コード)の名前の付け方は以下を参照してください。

>>> 【フルートに必要な楽典や音楽理論】ジャズやアドリブで使いましょう

本記事ではセブンスしか出てきませんので下記だけでもよいかと思います。

>>> 【4和音(セブンス)とそのコードネーム】フルートを吹くための知識

セブンスをいくつかまとめて覚えていきます。

長3和音から出発します。あえて、1オクターブ上の音も書いています。

1オクターブ上の音を半音下げるとメジャーセブンスです。

メジャーセブンスからさらに7を半音下げるとセブンス(ドミナントセブンス)です。

セブンスから3を半音下げるとマイナーセブンスです。

マイナーセブンスから5を半音下げるとマイナーフラットファイブです。

マイナーフラットファイブから7を半音下げるとディミニッシュセブンスになります。

書いて覚える

さて、これをまずは手書きで書けるようになりましょう。電車の中で書くこと一か月、5分以内に全部書くことができるようになりました。

吹いて覚える

吹いて覚えるのは上記をアルペッジョにして吹いて覚えましょう。

>>> 【タファネル&ゴーベール】フルート基礎練習の定番 レビュー

タファゴベ12、13がほぼこの形です。

B7, B-7, B-7(b5), Bdim7で次のBb7に続きます。

最初はこれを覚えましょう。初めての人は譜読みから始まるかと思います。コード名を楽譜に書いておいて、今「マイナーセブン」とかつぶやきながら練習してください。

かなり慣れてきたら、頭にメジャーセブンを付けて、BM7, B7, B-7, B-7(b5), Bdim7という形にして練習していくのがよいかと思います。

ダイアトニックコード

前章の「構成音を考える」で和音のどの音がどれかが少し分かってきたと思います。

次の方法は、曲で使うためにダイアトニックコードで練習する方法です。

ダイアトニックコードは、キー(調)を固定してそれぞれの音に対して4和音を並べたコードです。

例えば、キーC(C-dur)では以下がダイアトニックコードになります。

  • I, IVがメジャーセブン
  • Vがセブンス
  • II, III, VIがマイナーセブン
  • VIIがマイナーセブンフラットファイブ

という感じです。

吹いて覚える

キーを固定すると臨時記号なしですから、書くのは効果は感じられません。吹いていきましょう。

タファゴベ4番か調に臨時記号を書いたものを用意してください。

>>> 【フルート 指の練習】日々の指の練習 タファネル&ゴーベール どの版を買うか どれを毎日やるか

>>> 【クリアファイル】ペンタトニックスケール、ブルースケールでアドリブ練習

各調で、以下のように順番にアルペッジョを吹いていってください。雰囲気はタファゴベ4です。

コード進行

コード進行の練習は、コードを覚えるということからは段々逸脱してきます。

言葉で言えば、単語や短文を覚えていたところから、かなり長い文章を覚えるような感じになっていきます。

代表的なコード進行でアルペッジョを練習していきましょう。

以下の教則本には、251進行で全調をなめていく練習が掲載されています。

有名な枯葉進行でアルペッジョを練習してみてください。楽譜も作成しています。グーグルドライブでとってきてやってみて下さい。

>>> 【アドリブのための基礎練習】枯葉進行からアルペッジョとスケール

まとめ

和音(コード)の覚え方を3つ紹介しました。

  • 構成音を考える
  • ダイアトニックコード
  • コード進行

コードの構成音を覚えるのはアルファベットを覚えるようなものです。覚えておいて損はありません。

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