【音名、階名の不思議】 混ぜるな危険 イタリア語、ドイツ語、英語 いつどの言語を使うのか

音楽理論を学ぶ

フルートをやっていて、改めて考えると不思議です。

音名、階名をそのときどきで、イタリア語、ドイツ語、英語を使い分けています。

「そもそも一つにしてよ」と思う初心者の思いなどお構いなし

階名をイタリア語、音名をドイツ語、コード名は英語というように

今日も多言語が混じります。

Why Japanese people !?!?

そこのファはFではなくてFisだよ。Dメジャーだから

フル屋です。この発言、変ですよね。

フルートを長くやっていると上記の表現のどこが変なのか分からないかもしれませんが。

  • 「そこのファ」、「ファ」はイタリア語です。
  • 「FではなくてFis」、「F」「Fis」はドイツ語です。
  • 「Dメジャーだから」、「Dメジャー」は英語です。

そしてこの発言は日本語ですからね。

日本語の発言で、イタリア語、ドイツ語、英語を混ぜてます。

外国語を母語とする人が聞いたら”Why?”と叫びたくなるはずです。

英語話者は、上記の多言語部分を全部英語で言います。

当たり前です。

他言語をまぜるとエキゾチックに感じるので使う、

みたいな場面はあるかもしれませんが、

英語をしゃべっているときは、全部の単語を英語で言うのが正しい表現です。

さて、上記は日本語なのですから、

すべて日本語にするのが正しい表現です。

「そこのへはへではなく嬰へだよ。二長三和音だから。」

が正しい表現なんですが、おそらくこの言い方は通じません。

日本語は使わない

まず日本語は使いません。

「何でよ!?」と思うでしょうけど、使わないんです。

かろうじて、ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号で使いますが

これは記号名で、音名を言っていると認識してませんね。

また、ハ長調、イ短調のように調を日本語で書いてあることが多いですが

クラシックだとC-dur、a-mollというようにドイツ語、

Jazz、ポップスだと、C-major、A-minorというように英語で言うと思います。

なので、日本語の呼び方は覚えなくてよいです。

イタリア語を使う場面

ドレミファソラシド

ドレミファソラシドの呼び方がイタリア語です。

この呼び方は、フランス語、スペイン語も共通です。

ラテンの方々は共通ですね。

小学校で教える

日本では小学校でこの呼び方を教えます。

音楽教育が最初から多言語を助長しているのです。

少なくとも義務教育は日本語音名しか使わない、としてくれれば

日本での音名の呼び方がここまで混乱することはなかったでしょう。

義務教育で日本語音名しか使わない、となれば

「ドはドーナツのド」の歌詞は変えられるかもしれません。

階名がドレミ

フルート奏者はいつ使うか。

少なくとも、楽譜を読むとき、

音を出しながら頭の中で歌うときにドレミを使います。

所謂階名をドレミで言います。

移動ドを好む人はこの限りではないと思いますが、多くの人は階名をドレミでいいます。

シャープとフラット

「レ」の半音上を「レシャープ」、半音下を「レフラット」と呼びます。

実は、イタリア語の正しい言い方は、「Re diesis」「Re bemolle」です。

シャープ、フラットというのは英語です。

もうこの時点で多言語混ぜになっているという突っ込む気も起きません。

ドイツ語を使う場面

音名がCDE..

音名を言うときドイツ語を使います。

さっきから音名と階名って言ってますが、何だよ、と思われましたか。

すみません。

ピアノと調が異なる他の楽器で考えると分かりやすいですが、

  • 楽譜に書いてある音を階名
  • ピアノで言う音を音名

と言います。

フルートだと音名も階名も同じなので、音名と階名の違いは覚えなくていいです。

じゃぁ、フルート奏者が何でドイツ語で言うんだよ、という話ですね。

かっこつけているだけです。多分。

他の楽器の人が言うから話を合わせるために言う必要もありますが

フルート吹き同士でも、ドイツ語音名を使いますからね。

やっぱり「かっこつけているだけ」としか思えません。

CDE… シはHでシフラットがBです

ドレミファソラシ

CDEFGAH

で呼びます。

発音は、C(ツェー), D(デー), E(エー), F(エフ), G(ゲー), A(アー), H(ハー)です。

注意ですが、シはBではなくてH(ハー)です。

そして、シフラットがB(ベー)です。

ドイツ語呼びはここだけ変なので気を付けてください。

シャープはis、フラットはes

シャープをつけるときはis(イス)をつけ、フラットをつけるときはes(エス)をつけて呼びます。

例えば、レ(D)のシャープはDis(ディス)、 レ(D)のフラットはDes(デス)です。

注意すべきは、

  • ミ(E)のフラットはEesではなくEs(エス)
  • ラ(A)のフラットはAesではなくAs(アス)

です。

また、前述のようにHのフラットがBになります。

英語を使う場面

CDE..

英語話者は当然、音名も階名も英語を使います。

ドレミファソラシド

CDEFGAB

です。ドイツ語のようにHとかないです。

したがって、

  • ドイツ語のH(ハー)は、英語ではB
  • ドイツ語のB(ベー)は、英語ではB♭

になりますので注意が必要です。

この呼び方の方が自然ですよね。

ジャズやポップスの人は音名もドイツ語ではなく英語で呼ぶ人もいるらしいです。

和音(コード名)の呼び方

クラシックの人は英語の呼び方を使わないかと言うと、

残念ながらそうではないです。

(どうにかしてくれ!!)

和音の呼び方は伝統的に混乱しているとフル屋は思います。

I, IIのローマ数字、Tonic, Dominantみたいな言い方、Cmみたいなコード名

移動ドと固定ドみたいな感じなんですが、

同じものを言い方かえるのやめてよ、と思うのは私だけですか?

和音は英語のコード名で呼ぶことがほとんどです。

まとめ

日本の音楽界では、音名の呼び方をイタリア語、ドイツ語、英語で呼び分けます。

あまり神経質にならずに適当に呼び分けましょう。

階名をイタリア語、音名をドイツ語、コード名は英語

というのが一般的なようです。

>>> 【フルートに必要な楽典や音楽理論】ジャズやアドリブで使いましょう

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