ダイアトニックコードを適当に並べただけでは音楽にはなりません。
どういう風に並べればよいか、あるいはどういう風に並んでいるかを解析する方法の一つが
ドミナントモーションです。
ドミナントモーションを理解すればセカンダリードミナントも理解することができます。
ドミナントモーション
フル屋です。
ダイアトニックコードがその曲の基本となる和音です。
曲において、ただ何の規則もなくダイアトニックコードを並んでいるわけではありません。
基本となる考え方の一つがドミナントモーションです。
V→I
ドミナントモーションはV→Iの和音進行そのものを指します。
あるいはVという音があると次にIを期待するという気持ちを表します。
アドリブ練習の最初の一歩はこのV→Iの和音で練習しましょう。
なんとなく、「Vが鳴ったら次はIだ!」と思ってください。
Vの次はIだという考え方は音楽をやっていると色々と出てきます。
理論を知るとともに、実体験を行って、脳に言い聞かせましょう。
セカンダリードミナント
セカンダリードミナントはダイアトニックコード以外のコードです。
したがって劇的な効果を持つことがあります。
V→Iがドミナントモーションです。特にV7はIと結びつきが強い和音です。
G7→C (V7→I)
このドミナントモーションですが、G7(V7)がなれば次はC(I)だと予感させるものです。
逆の言い方をわざとすると、C(I)があるとその前はG7を予感します。
たとえば、Am(VI)があって、Amを導きたいを思ったとき
AmをIとしたときのV7であるE7を配置します。
E7はダイアトニックコードではないので、異質な和音です。
したがって曲中で使うと一瞬転調した雰囲気が出ます。
以下のセカンダリードミナントをよく使います。
- I7→IV (C7→F)
- II7→V (D7→G)
- III7→VI (E7→Am)
- VI7→II (A7→Dm)
まとめ
ドミナントモーションとセカンダリードミナントを説明しました。
ドミナントモーションはVからIに進行する和音進行ですが、
Vがあったら次はIだという考え方、感じ方でもあります。
ドミナントモーションからセカンダリードミナントも説明しました。
ある和音をIと見立てたときのV7をセカンダリードミナントと言います。
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