ジャズを初めて1年くらい経ちました。まだ道半ばですが、練習方法が何となく分かってきたのでここに記しておきます。
トランスクライブを中心にして練習しています。
基本はトランスクライブ(耳コピ)
ジャズの基本はトランスクライブ(Transcribe, Transcription)、日本語でいう耳コピです。
演奏を耳でコピーすること、あるいは、音楽を聴きながら楽譜に起こすことを指したりもします。
クラシックを長くやっていると「楽譜が全て」のような感覚になることもありますが、クラシックの世界も、バロック時代辺りまでは、耳コピによる情報伝達がかなり重要視されていたようです。ジャズの世界では今でも楽譜による情報伝達よりも、耳コピの方が重要視されます。
ジャズでは楽譜で情報を伝達するという方法があまり発達していません。中には楽譜が読めないプロ演奏者も存在しているようですし、スイング(によるリズムの揺れ)、前打音や後打音のような装飾を正確に記す方法が今のところないです。
ということで、耳コピが重要です。
まずは好きな曲を何度も何度も聴く、そして楽譜に起こしていきます。
音が少なそうなのを選ぶといいと思います。クラシックの人がジャズを聴くと、拍をほんの少しずらして吹いたりするので、最初のうちは大変です。
語学用のプレイヤーを用いるのがいいと思います。私はNHKの語学プレイヤーを用いています。
最初は、1曲をトランスクライブするのに一か月の間毎日数時間聴き続けて、やっと採譜できた記憶があります。
私が最初に取り組んだのはマイルスデイビスの「Someday my prince will come.」でした。
また、ジャズは暗譜するのが普通です。採譜した後は細かいところまで覚えます。
OmnibookとかJazz Standard BIBLEとか
世の中にはトランスクライブを本にして売っています。
自分のトランスクライブのカンニングで使ってください。マイルスデイビスやチャーリーパーカなど有名な人の曲はOmnibookとして売られています。
各曲のテーマを集めたのがジャズ・スタンダードです。テーマだけはこれで書いて、ソロ部分をトランスクライブするのに使います。
ジャズコンセプション
ジャズコンセプションシリーズはジャズを学ぶのに役立ちます。
こちらも、トランスクライブしたり、添付の伴奏に合わせて暗譜したりして、ジャズの流儀を身に付けます。
フレーズの練習
フレーズの練習は、いくつか本が出ています。
基本はトランスクライブしていくのが王道で、フレーズを覚えていくのも合わせてやっていきましょう。
まとめ
トランスクライブを中心にジャズの練習をまとめました。
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