ケーラーの教則本は大人気です。
アルテ1巻の後かアルテ2巻の後なのかは先生によって異なりますが
フルートを続けていて教則本でレッスンを行っていれば、必ずやることになるケーラーの教則本を紹介します。
ケーラー
ケーラーの教則本Op.33-1 「易しい」とありますが、どの曲も易しいと思えないフル屋です。
アルテは初心者がやる教則本として最もメジャーですが、途中からケーラー、アンデルセンなどを吹くことが多いです。
音大に行くような方はケーラー、アンデルセンを暗譜するくらい練習するらしいです(噂です)。
本記事ではケーラーを紹介します。
ケーラーという人
Ernesto Köhler (1849-1907)とCarl Joachim Andersen (1847–1909)、ほぼ同時代を生きたフルート吹きのうちケーラーを紹介します。
ケーラーはイタリアで生まれ、父にフルートの手ほどきを受けます。
同時代において最高のフルート吹きの一人であって、モデナ、ウィーン、サンクトペテルブルクのオーケストラでフルート吹きとして吹いています。
作曲家としては、100曲を超えるフルートのための作品を残しています。
現代のフルート吹きが練習する教則本Op.33を中心にして、多くの曲が現在でも吹き継がれています。
教則本でない名曲
「31選」の一つに選ばれている子守歌を挙げておきます。
曲集「6 Brilliant Pieces Op.30」の2曲目が子守歌です。
初心者でも吹き切ることができて、美しいメロディーの素晴らしい曲です。
>>> ケーラーの子守唄 ソロコンにお薦めのフルート名曲 歴史と背景
誰もが吹くであろうOp.33
「35の練習曲Op.33」は教則本でありながら曲としての完成度が高いです。
「歌曲」「行進曲」「舞曲」のスタイルをしっかりと把握して演奏することが求められます。
音大の実技試験で課題となることが多いため、プロを目指す方は気が遠くなるくらい吹いていると思われます。
プロでなくても、しっかりとレッスンする先生についていれば、暗譜するほど吹きます。フルートのテクニックだけでなく、音楽的な素養も鍛えられ、大いに成長することでしょう。
楽譜ですが、とうに著作権は切れていて様々な出版社から出版されています。
現在入手可能なものでは「カールフィッシャー」「ZIMMERMANN」「シンフォニア」「ドレミ楽譜出版社」「音楽之友社」などがあります。
ここではカールフィッシャー版を載せておきます。
植村泰一による解説本も出ています。これも要チェックです。
>>> 有名なフルート教本「ケーラー」の植村泰一による分析・解釈・練習法
その他の教則本
作品一覧を探すことができませんでしたが、少なくともOp.33, Op.63, Op.66, Op.82, Op.89, Op.93の6つはEtudeと曲名についています。
Op.33以外にも初心者用のOp.93、ロマンティックエチュードで知られるOp.66が有名です。
Op.93 20のやさしく旋律的な練習曲
アルテ1巻の後にやるくらいがちょうどよさそうな教則本「20のやさしく旋律的な練習曲」です。
Op.66 ロマンティックエチュード
ロマンティックエチュード、それぞれの曲に表題がついていてイメージが広がります。
Porterさんは特に気に入っているみたいでほぼ全曲暗譜でYouTubeにあげています。
まとめ
ケーラーとその教則本を紹介しました。音楽的に成長できると思います。暗譜するくらい吹きましょう。
教則本の紹介は以下です。
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