現代のフルートという楽器はテオバルト・ベーム(Theobald Boehm)によって始まります。
ベームが1847年に完成させたフルートは、フランスで優美な姿になり世界中に広まりました。
ベーム式フルートの登場
フル屋といいます。
フルートの歴史で、最低限知っておくべき知識です。
知っておいて損はないです。
バロック時代からフルート・トラベルソという楽器が存在しました。
このトラベルソ、音量が小さく、指が難しい、音程が悪い、と欠点が多くあったのです。
ベームは大改良を加えて、1847年(日本は江戸時代末期)
世界で初めての現代フルートを誕生させます。
少しびっくりなのは、ベームの現代フルートが登場したのは、ロマン派の時代だということです。
つまり、バロック、古典派のバッハ、モーツァルトは、ソナタ、協奏曲を
トラベルソ用に書いていました。
当時、トラベルソで吹くのは超難曲だったでしょう。
ベームは名曲「グランドポロネーズ」の作曲者でもあります。
フレンチで優美な姿に
ベームが最初の現代フルートを作成した後、
フルートという楽器を昇華させたのは、フランスの職人たちでした。
フランスで、現代のリングキーができ、楽器の形も完成です。
中でも、ルイ・ロ(ルイ・ロットとも呼ばれる)は、21世紀でも名器として知られています。
ルイ・ロのフルート、たまに中古品が売りに出されます。
タイミングが合えばフル屋も買いたいです。(お金があれば)
フルートと言う楽器が洗練、完成されると、
フランスには綺羅星のごとく素晴らしいフルート奏者が現れます。
- アルテス
- タファネル
- ゴーベール
- モイーズ
みんな有名な教本書いていますね。
そして、作曲者も呼応するかのようにフルートの名曲を大量に作りました。
フルートの黄金時代の到来です。
ここでは、フレンチコンポーザだけ挙げておきます。
近代フランスのフルート曲は、また別の機会に説明したいと思います。
世界中にフルートを広めた名手
やがて、レコード、CDが世の中に広まり、世界中にフルートの名演奏が発信されました。
- ニコレ
- ランパル
- ゴールウェイ
CDはフル屋もたくさん所持しています。
中学生のとき、ランパルのCDを初めて聴いたときの衝撃は忘れられません。
日本のフルート
日本は、フルート生産大国です。
村松孝一さんがフルートを作成して以降、多くのフルートメーカができました。
おかげで日本では、安価で品質の良いフルートを手に入れることができます。
いくつかフルートメーカを並べておきます。
順不同、また、全部ではないです。
- ムラマツ / The Muramatsu Flute
- パール / Pearl Flute
- ヤマハ / YAMAHA
- ミヤザワ / The Miyazawa Flute
- アルタス / THE Altus Flute
- サンキョウ / SANKYO FLUTE
- コタト&フクシマ / Kotato&Fukushima Flute
まとめ
フルートの歴史で知っておくべき最初の知識です。
ベームに始まり、フランスで黄金時代を迎えました。
ランパルなどの名手によって、フルートは世界に広まりました。
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