吹奏楽でもアドリブソロと書いてある曲を渡されることがあると思います。
練習すると言っても何をすればいいのか分からない方も多いと思います。
吹奏楽のアドリブをどうやって練習していくかを説明します。
吹奏楽のアドリブ
フル屋です。
吹奏楽のアドリブソロ、カッコよくやりたいものです。
楽譜に書いてある見本譜を吹くのと自分で作ったアドリブを吹くのとどっちがいいですか?
アドリブと書いてあるんですから見本を吹いてもつまらないです。
自分のアドリブをやりましょう。
まずはコード進行を知る
吹奏楽のアドリブでいちばん丁寧なものはコードと見本が書いてあります。
しかし、コードがない場合、見本がない場合、
いや、コードも見本もない場合もあります。どうやってアドリブするんだ?
まずはコード進行を知りましょう。
コードが書いていない場合は、TubaやE.Bassの楽譜を見ましょう。
たいていはTubaは根音を吹いています。
なので、Tubaの楽譜を参考にしてダイアトニックコードを思い浮かべてコード進行を知ります。
不安な場合は、指揮者などに見てもらってコード進行が正しいことを確かめましょう。
音源を作る
どうにかして音源を作りましょう。
- 吹奏楽の合奏でソロ部分の伴奏を録音させてもらう
- ピアノやギターが弾けるならコードをならして録音する
- MuseScoreで楽譜をつくる
上記のどれか、あるいは複数の音源を作っておきましょう。
ピアノやMuseScoreで作る場合はコードをじゃーんと鳴らすだけの簡易のもので十分です。
フル屋がいつも作っているようなものを用意しましょう。
>>> 【かっこいいフルートアドリブ 入門】考え方入門 ジャズや吹奏楽
また、MuseScoreで楽譜を作るのでしたら以下を参考にしてください。
>>> 【フルート奏者のための楽譜作成】MuseScore入門 (ダイジェスト版)
まずはロングトーン、そして音楽理論
まずはコードの構成音のロングトーンを吹いて感じをつかんで、できたら響きを覚えましょう。
アドリブはいろいろと考えることが多いので、やっている途中でどこだったか見失うことがあります。
「じゃーん」と音が鳴らされて何のコードか分かる人は少数と思います。
まずはコード進行の響きをロングトーンをやりながら身に着けていきましょう。
コード進行の構造がどうなっているか、分かる限り分析してみてください。
ドミナントからトニックへの流れ、ツーファイブとかセカンダリードミナントとか
どこでどういうスケールを使っていいかも把握しておくと便利です。
指揮者や音楽に詳しい人に訊いてみるのもいいと思います。
音楽理論についての説明のページは以下です。
>>> 【フルートに必要な楽典や音楽理論】ジャズやアドリブで使いましょう
アドリブを何個か作ってみる:アドリブのヒント
ロングトーンで慣れてきたら、
アルペッジョ、スケールと、練習をやっていきましょう。
和音が変わるときに、コードの構成音を吹くことを意識すれば、
単にアルペッジョやスケールだけでもアドリブっぽいものになっていきます。
以下はアドリブを作る上でのヒントです。
- 見本譜を吹いてみる
- 主メロディーを借りる
- 主メロディーのリズムを借りる
見本譜を吹いてみる
見本譜がある場合、見本譜を吹いてみましょう。
プロが作っていますのでかなりの出来ですが、
アマチュアが吹けるように簡易的に作ってありますので飽くまで参考程度で。
アドリブで、見本の一部を吹いてもいいと思いますが全部見本を吹いても面白みがありません。
なんで宝島のサックスは見本譜通り吹く人が多いんですかね?
主メロディーを借りる
主メロディーにフェイクを混ぜるアドリブは有力候補です。
最初の方にメロディーを入れるとか、途中に入れるなど、試行錯誤してみてください。
主メロディーのリズムを借りる
主メロディーのリズムでアルペッジョやスケールをやってみるのもよいです。
主メロディー、くずしていってリズムだけ残してアルペッジョ、最後で速いスケール、、
など自分でいろいろストーリーを作りながらいろいろなアドリブを試みてください。
速いパッセージ、ゆるやかなパッセージ、それらの混合、いずれも魅力的なものです。
この練習は楽しいですよ。
何度もやりましょう
音源を作った目的の一つは何度も練習することです。
何度も何度もやれば、コード進行も覚えることになりますし、
練習する前には全く思いつかなかったアイデアが出てくる可能性があります。
最初のうちは楽譜に起こしてやるのもいいですが、
コード進行のみを見てアドリブをやれるようになれると完成です。
合奏で、毎回異なるアドリブを披露してメンバーを驚かせましょう。
まとめ
吹奏楽のアドリブの練習方法と考え方をまとめました。
ちょっと難しい場合は下記でアドリブを学んでください。
コメント