フルート暗譜の方法 タファネル&ゴーベール4番、モイーズ24 アドリブへの第一歩

アドリブを吹く

暗譜 アドリブに繋がる方法

暗譜は得意ですか?アドリブは得意ですか?どちらも得意ならこの記事は読まなくていいです。

筆者は暗譜がとても不得意です。学生の頃から楽譜なしに演奏することはほぼできませんでした。一方、数回吹いただけで暗譜してしまう人がいたりして頭の構造が違うのか、と思ったりもしました。

ジャズのアドリブの練習では、短いフレーズを色々な調でやることが求められることがあります。それも最初に吹いたフレーズを覚えてなるべく目をつぶってやれと指導を受けました。

暗譜の練習とアドリブの練習ってかなり共通点があるかもしれない!と思いました。

曲を単に暗譜するのではなくて、アドリブに繋がるような暗譜方法を追求していきます。

暗譜の方法 タファネル&ゴーベール 4番

タファゴベ4番から始めましょう。実は暗譜している人が多いですね。

筆者は「タファゴベ」と呼んでいますが、多くのフルート吹きが吹くであろう日々の練習です。

>>> 【タファネル&ゴーベール】フルート基礎練習の定番 レビュー

筆者は、タファゴベ4番を何年もの間ずっと吹いているのに、暗譜していませんでした。ということで、まずこれから暗譜することにしました。

まずは吹けるようになる

暗譜するにはまずは吹けるようにならないとですね。

ピアノを習っていたことがあったりすると、そんなに難しくないかもしれませんが、フルートが初めての楽器の場合、タファゴベ4を吹けるようになるのも結構苦労するかと思います。

以下も参考にどうぞ。結局、ゆっくりから何度もやるしかないです。

>>> 【フルート 指の練習】日々の指の練習 タファネル&ゴーベール どの版を買うか どれを毎日やるか

C-dur, a-mollを覚える

まずは最初のC-dur, a-mollを楽譜を見ないで吹けるようになりましょう。

まずはここからです。大人なら一か月や数か月などかけても覚えましょう。時間がある学生なら一日で覚えることができるかもしれません。

楽譜を見ずにやってみる

楽譜を前に置きつつ、明後日の方を見ながらやってみましょう。楽譜を見ながらのときよりも遅い速度でないと吹けないと思います。

「こつ」は無理しないこと。フラットやシャープがたくさんついていると分からなくなるのは誰もが同じです。分からなくなったら見て良いです。

でも、最後まで見ない体で吹いていきましょう。

調の表を見ながらやってみる

タファゴベ4を暗譜でやるとき、ある調を飛ばしてしまうというのが「あるある」です。

また、何の調に何のフラット、シャープをつけるかがうろ覚えな人もいると思います。

まずは、調ごとの臨時記号を並べた表を作ってそれを見ながらやるのがよいです。

そういうクリアファイルも売ってます。

>>> 【クリアファイル】ペンタトニックスケール、ブルースケールでアドリブ練習

暗譜でやってみる

ここまで来たらもう暗譜できると思います。

タファゴベ4は、長調、短調とやってからフラットが1つつきます。長調から短調に行くとき3度下がって、短調から長調に行くときも3度下がります。

つまり、3度ずつ下がりながら調を移動していくということです。

何の調を吹いているかを頭の中で確認しながら3度ずつ下がっていけば、暗譜でタファゴベ4を吹くことができます。

ハッピータファゴベ!

モイーズ24でも暗譜から全調吹き

次にアドリブができるなるような暗譜をやってみます。指が難しいのはやめてモイーズ24です。

>>> 【珠玉のフルート教則本】 モイーズ 24の旋律的小練習曲

まずは吹けるようになる

「24」のどれでもいいので吹いてみて下さい。まずは1番と2番ですかね。

指は簡単です。和音進行も単純なものです。覚えるのも割と簡単かもです。

記憶力のない筆者は、これでも覚えるのに結構かかりました(泣)

楽譜を見ずにやってみる

さて、楽譜を見ないでやってみて下さい。

ちゃんと覚えたかどうかが分かりますね。1番の祈りは楽譜を見ながら吹くよりも天を仰いで吹きましょう。祈りが通じるかもしれません。

移調していく

さて、移調していきましょう。

5度ずらし(C-dur⇒F-dur⇒…)と半音ずらし(C-dur⇒Cis-dur⇒…)がありますが、まずは5度ずらしで吹けるようになりましょう。

特に、24の1番は5の音(ソ)から始まるので、終わった音の1の音(ド)で始めれば5度ずらしたことになります。つまり、C-durではCの音で終わるので、次はCを初めの音にすればF-durになります。

なれたら半音ずらしの移調もやってみてください。

ジャズのパターンの本

あるフレーズを覚えて移調していくという練習方法はアドリブをやるときに特に役立ちます。

特にジャズではそういうテクニック本が多く出ていますのでご参考に。

まとめ

暗譜の方法を、タファゴベ、モイーズ24を例に説明しました。

これらを暗譜すると、段々暗譜も怖くなってきています。

>>> 【フルートの教則本を吹く】おすすめのエチュード

>>> 【かっこいいフルートアドリブ 入門】考え方入門 ジャズや吹奏楽

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