フルートの素材には、主に、金、銀、洋白、木があります。
吹奏感の違いを説明します。
金、銀、洋白、木
フル屋です。
現代フルートをベームさん(Theobald Boehm)が作って以来、
いろいろな素材でフルートが作られました。
主に、金、銀、洋白、木が使われます。
それぞれの素材の違いを見ていきましょう。
金
「金」、とても高価な金属です。
フルートに使う場合も高価で数百万円から数千万円です。
金の含有量により10金、14金、16金などで価格が異なり、
総金、管体金(他は銀)バリエーションがあります。
銀
「銀」、こちらも高価な金属です。
金よりは安価ですが、フルートの価格は、数十万円から百万円前後です。
こちらも、総銀、管体銀(他は洋白)、頭部管銀(他は洋白)、リップ銀(他は洋白)
などのバリエーションがあります。
洋白
洋白または洋銀(Nickel SilverまたはGerman Silver)と呼ばれる合金です。
金や銀に比べると、劣化が早いとされています。
現代においては、初心者モデルのみに使われます。
価格は十万円前後です。
木
管体を木(グラナディラまたは黒檀)、キーを木にしたフルートです。
百数十万円前後です。
聴いている方はあまり変わらない
例えば、プロが総銀と総18金を吹いているのを目隠しで聴き、
聴き分けられるか、というと、聴き分けるのは困難です。
そばで聴いても、遠くから聴いても同じです。
ほぼ聴き分けることはできません。
え?じゃぁ、一番安い洋白でいいんじゃない?
と思うかもしれませんね。
待ってください。そうではないのです。
聴いている方は聴き分けることができないかもしれませんが、
吹いている方は全然違います。
吹いている方は全然違う
フルートを吹いている感じを吹奏感と表すとすると、
素材によって吹奏感は全く異なります。
吹奏感は我慢しろよ、上手くなれば洋白でも金の音が鳴るんでしょ?
というのは、半分正解で半分不正解です。
上手くなれば洋白でも金の音が鳴る、というのは正しいです。
でも、ずっと洋白の楽器を吹き続けても金の音はなりません。
金の音をずっと吹いているため、他の楽器を吹いても、その金の音がなる
というのが正しいです。
したがって、高価な素材のフルートを買うのは、決して無駄ではありませんし、
気に入ったフルートを買いましょう。
吹奏感の違い
ハンドメイドとして使われる金、銀、木がどう評されるかを集めてみました。
吹奏感を言葉で表すので、どうしても曖昧な感じになります。
実際に確かめるには、楽器屋さんで試奏してみてください。
金
明るい音。反応が速い。倍音が豊かな音。遠くまでとぶ音。豊かな音。
銀
深みのある音。いぶし銀。輝かしい音。ベームさんは最も適しているとした素材。
木
倍音が少ない音。柔らかな音。深みのある音。
まとめ
フルートの素材には、主に、金、銀、洋白、木があります。
聴いても区別できないかもしれませんが、吹奏感は全く異なります。
気に入ったフルートを買ってください。
フルートの説明記事を書いていると新しいフルートが欲しくなりますね。
コメント