高級フルートの選び方
初心者モデルから次のフルートを買うとき、何を検討しておくべきでしょうか?
初心者モデルを買ったときは、そんなに選択肢がないし、選ぶ力もなかったと思いますが、高級フルートを買おうとするとき、選択肢はたくさんあり、また、選ぶ力もついているときと思います。
いきなり試奏に行って数十本出されて選べ、と言われて途方にくれる前に、自分がどういうフルートを嗜好するかを考えておきましょう。
2023年現在、値上げ傾向が著しいです。2割増し、3割増しの値上げには驚きですね。この値上げラッシュはいつもまで続くか分かりませんので、近いうちに買おうと思っている人は、なるべく早く手に入れた方がよいかもしれません。
素材
素材は重要です。値段に直結するからです。また、見た目が大きく違います。
高級フルートと言うと、銀、金、木から選びましょう。プラチナという選択肢があるメーカーもあります。
ベームの時代は銀が最もよいとされていましたが、最近のフルーティストは金が多いですね。吹いたことがない人は、素材の違いを見に行くというだけの試奏に行った方がよいかもしれません。
こちらもご参考に。
>>> 【フルートの素材】金、銀、洋白、木 吹奏感が違います
引き上げかハンダ付けか
トーンホールが引き上げかハンダ付け(ソルダード)か、気になりますか?
私は全く気にしませんが、気にする人はいます。
フルート作成の初期、機械が正確性を欠いていたころ、「引き上げ」が不正確で、経年劣化により吹けなくなるという事態が頻発したそうです。
今現在でもそう思っている人はいて「ハンダ付けでないとハンドメイドと呼ばない」と公言しているのも聞いたことがあります。手間はハンダ付けの方がかかるのは事実ですが、音がいいかと問われるとそんなことはないと思うのですが。
笛の管の作りが違うので音も多少異なるはずです。個体差以上の差があるか微妙ですが、同じようなモデルで吹き比べてみて下さい。
いろいろなオプション
リングかカバードか、オフセットかインラインか、eメカは付けるか、足部管はC足部管かH足部管か、この辺りはお好みですのでじっくり検討してください。
ちなみに私の笛は、「リングキー、インライン、Eメカなし、C足部管」というミニマリストな仕様の笛です。
>>> 【フルート リングキーを選ぶ3つの理由】かっこいいから
試奏しよう
素材を決めるために試奏、オプションを決めるために試奏、メーカを決めるために試奏、など何度も楽器屋さんに足を運んで納得がいくまで試奏しましょう。
店員さんの目は気にしなくていいです。逆に、何度も試奏にくるといって邪険に扱うようなら、その店でフルートを買わなくていいです。車を買う時や家を買う時を思い出してみてください。同じです。
東京近辺にお住まいならいろいろな店を回ってみるのもいいと思います。
まとめ
高級フルートを買うには、素材、オプションなどを、考えながら試奏しながら決めて、最後は決断するだけです。
よいフルートに出会われることを祈っております。
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