ジャン=ピエール・ランパル(1922-2000)というフルーティストは、20世紀後半、LP、CDが世に広まるのと同じくしてフルートが素晴らしい楽器であることを世界に知らしめました。
バイオリンやピアノがソロコンサートを開催される中、フルートのソロコンサートが行われても誰も不自然に感じません。ランパルの功績が大きいとされます。
ジャン=ピエール・ランパル
ジャン=ピエール・ランパルは1922年生まれです。父であるジョゼフ・ランパルにフルートを師事し1938年にはマルセイユ音楽院を第1位で卒業します。
その後1944年パリ音楽院でも第1位で卒業します。
パリ音楽院卒業と前後して演奏活動を始め、第二次大戦後、世界中でソロコンサートを催すことになります。
録音が400枚以上
録音が400枚以上あるらしいです。
総集編などを含めると現在手に入るものだけでも500枚以上あります。(ムラマツで調べてみました。)
多くのフルート曲をコンサートで演奏し、録音することによってフルート曲を世に広めました。
演奏する場所によってレパートリーを変えていたと言われ、日本では「ハンガリー田園幻想曲」「春の海」などが必ず演奏されていたそうです。
半世紀にわたって演奏しまくり、録音しまくっていますから、名演奏、名録音とされる盤も多数です。
その中から少しですが紹介します。
ランパルのバッハ演奏、私が所持するだけでも3枚もありますが(世に出ているのはもっとあります)、ピノックとの演奏は絶品です。
「フルートの曲と言えばバッハ」と言われるようにしたのは、おそらくランパルです。このような美しい演奏を聴いて感動するなという方が無理です。
「春の海」や「さくらさくら」がとても美しいです。
工藤重典とのデュオです。バッハの1029とか涙が出てきます。
さて、ランパルの虜になった方は以下のコンプリートボックス56枚組をどうぞ。
まとめ
筆者が初めて買ったCDはランパルのハンガリー田園幻想曲(を中心にした小品集)でした。
ランパルは、憧れであり、手本であり、光明であり、全フルーティストを指し示す道です。
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