マルセル・モイーズ
マルセル・モイーズは(1889-1984)は、近代フランスが生み出した最高のフルーティストです。
>>> 近代フランスフルートの集大成 20世紀最大のフルーティスト モイーズ
最高のソリストであるモイーズは、多くのエチュード(教本)も手掛けており、音の練習、スケール、アルペッジョと種類も多く易しいのから難しいのまで様々なものを出しました。
あまり売っていない
モイーズのエチュードは、数種類を除いて、絶版状態です。
外国の出版社が出していて高価であり、印刷数も少ないと思われます。増刷を頻繁に行うわけではないので、その多くが手に入らない状態となっております。著作権は切れていませんからIMSLPで見ることもできません。電子書籍化して欲しいものばかりです。
執筆時点でamazonにないものはリンクを貼れません。ご了承ください。Amazonで見つけられないときはムラマツのサイトで手に入れてください。
音の練習、音楽的な練習
「音の練習」は決して初心者だけのものではなく、全てのフルート吹きが常に考えておくべきことだということを、モイーズは教えてくれます。
だれもが知っている音の練習「ソノリテについて」です。
「24の旋律的小練習曲」「25の旋律的練習曲」は全ての音楽の基本になります。「24」にある練習曲を発展させたような曲がモイーズの他のエチュードに現れたりします。
>>> 【珠玉のフルート教則本】 モイーズ 24の旋律的小練習曲
歌い方表現力のための「Tone Development through interpretation」です。古今のいろいろな音楽を深めていくことができます。
テクニックの練習
テクニックの教本は一冊でも一生ものです。そういう一生ものを数えきれないくらい書いています。「スケールとアルペジオ:480の技術練習」「アーティキュレーションの学習」「アンブシューア、イントネーション、ヴィブラートの練習」などなどです。
まずは「スケールと分散和音:480の技術練習」
「アーティキュレーションの学習」
「アンブシューア、イントネーション、ヴィブラートの練習」
「練習曲と技術練習」。私はこの練習曲集が好きで、いつも吹いています。
「メカニズム:半音音階」
「日課練習」
これ以外にも、総合的テクニックの名人芸を追求する「48 Etudes de Virtuosite」などがありますが、長らく絶版で写真が手に入りませんでした。
エチュード校訂
モイーズは他の作曲家のエチュードの校訂も手掛けています。20世紀初めの状況は良く分かりませんが、モイーズによって掘り起こされた曲も多いと考えられます。
まずは「フュルステナウ Op.125」です。「音の花束」と呼ばれています。最高難度のエチュードになります。
「ベルビギエ」です。海外の動画が多数のエチュードです。
>>> 【フルートエチュード紹介 ベルビギエ】サックスでも有名
「ドメルスマン」
「ベーム」の有名なカプリスです。
さらに、ピアノやバイオリンのエチュードを編曲して出版しています。クラマー、クロイツェル、チェルニー、ショパン、ヴィニャフスキのものが知られています。
まとめ
モイーズのエチュードを紹介しました。
多数の出版がありますが、Amazonなどで手に入らないものが多く、調査難航しました。
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