フォーレのシチリアーノ
フォーレのシチリアーノ、という曲について歴史と背景を説明します。
この曲を吹こうと試みる方は、知っておいて損はありません。
「名曲31選」に収められています。
フォーレ
フォーレは19世紀後半~20世紀前半に活躍したフランス屈指の作曲家です。
歴史的には、ロマン派と近代音楽を繋ぐ者と評されることもあります。
1896年からパリ音楽院の教授、1905年に学院長となり1920年に辞職します。フランスの音楽に多大な影響を与えました。
フルート吹きにとって最も重要な曲の一つであるフォーレのファンタジーの作曲者でもあります。
フォーレのファンタジーはパリ音楽院の卒業試験の曲として書かれました。現代において、コンクールで頻繁に取り上げられるのはもちろんのこと、リサイタルなどで聴くことができます。
>>> パリ音楽院フルートコンクールの曲からフレンチコンポーザ
フォーレの代表曲を選ぶのは困難です(名曲が多すぎるので)が、パバーヌは有名でフルートが大活躍です。
シチリアーノ
「シチリアーノ」というのは6/8拍子を基本とするシチリアのダンスミュージックという意味です。ダンスができないようなリズムの揺らし方はしないようにしましょう。
シシリエンヌ(フランス語Sicilienne)、シチリアーノ(イタリア語男性名詞Siciliano)、シチリアーナ(イタリア語女性名詞Siciliana)のいずれで呼んでもよいようです。
フォーレがシチリアーノを作曲したのは1893年です。ファンタジーが1898年ですので同時期です。
元はオーケストラ用の作品ですが、フォーレ自身によってチェロ+ピアノに編曲されました。以後、チェロだけでなく、ファゴット、オーボエ、フルート、ギター、ピアノ、サックスなどの様々な楽器で演奏されています。
フルート吹きがフォーレのシチリアーノを演奏するとき、フルート吹きの演奏、オーケストラの演奏、チェロの演奏など、いろいろ聴きましょう。
楽譜はいろいろな曲集に収められていますが、31選がオーソドックスでよいかと思います。
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まとめ
フォーレのシチリアーノを解説しました。
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