フルートの指の練習の定番、タファネル&ゴーベールを紹介します。
タファネル&ゴーベールは酒井版を買いましょう。最初は4番を毎日やりましょう。
ルーティンが必要なこと
楽器演奏、スポーツの練習ではルーティンの練習が必要と思います。
毎回の練習で、練習を始めるとき曲の練習をいきなりやるのではなく、
基礎練習をやることを考えましょう。
曲ばかり練習しても上手くならないわけではないと思いますが、
いくつかの基礎練習を毎回の練習のルーティンと定めてやっていれば
自然と上手くなります。
こういう考え方は、フルート演奏に限ったことではなく、
他の楽器でもそうですし、スポーツや武道でも同じような考えの人が多いと思います。
さて、フルートにおいて、基礎とは何でしょうか?
音を出す練習と指の練習です。
きれいな音が出て指が回れば、素晴らしいフルート演奏になるのは
当たり前の話ですね。
今回は指の練習に焦点を当てています。
タファネル&ゴーベールとは何か
今回のタファネル&ゴーベールは指の練習の本の中で最も有名なものです。
タファネル&ゴーベール共著「完全なフルート奏法」
という本の第4部を抜粋したものです。
この抜粋元の本、探したんですが、今は売っていないようです。
※私、フル屋は持っています。抜粋の方も持っているんですが。
抜粋版の正式な名称は、
タファネル&ゴーベール 17のメカニズム日課大練習
です。
多くのフルート吹きがこの本を持っています。
ちなみに、タファネルさんもゴーベールさんも
19世紀終わりから20世紀初めに活躍したフルート吹きです。
タファネル&ゴーベールを買う
楽天やAmazonで調べると複数の版があります。
まずはオリジナルのLeduc社のものです。五千円くらいします。
※抜粋元が3500円で抜粋したものが五千円という逆転現象がありました
フル屋はこれを持っています。
オリジナル版が欲しい方は上記を買ってください。
現在は、特段の理由がない限り、下記の酒井版(音楽之友社)を買いましょう。
以下のように、こちらの版をお薦めします。
- 千五百円くらい。安価。
- 縦長(A4)なので譜面台の上に普通にのります
- 極力、譜めくりしないでいいように作ってあります
- ぼろぼろになったらもう一冊買いましょう 千五百円です
以下にもレビュー記事を書きました。
>>> 【タファネル&ゴーベール】フルート基礎練習の定番 レビュー
タファネル&ゴーベールの構成
17個の練習があります。
スケール、アルペッジョ、トリルの練習などです。
「完全なフルート奏法」翻訳版から、練習のタイトルを載せておきます。
カッコつきは私がつけたタイトルです。
- (ドレミファソファミレ、長調)
- (ドレミファソファミレ、短調)
- 音階のために (音階2オクターブ)
- (音階1オクターブ)
- 半音階のために
- 音程のために(ドミレファミソファラ..)
- (右手の小指をいじめる)
- (3度の練習)
- アルペッジョのために(3度の練習)
- (3和音のアルペッジョ)
- 分散和音のために(3和音のアルペッジョ)
- アルペッジョのために(4和音のアルペッジョ)
- 分散和音のために(4和音のアルペッジョ)
- (属7の和音のアルペッジョ)
- (減3和音のアルペッジョ)
- (減7の和音のアルペッジョ)
- トリルのために
日々の練習でやるもの はじめは4番
どれか一つを日々の練習でやってればできるようになります。
飽きたら次のをやればよいかと思いますが、多くの人がやるのは4番です。
はじめは4番をできるようになりましょう。
全ての調のスケールです。
おそらく最初は通すだけでも一苦労ですね。
ピアノとか他の楽器をやっていない限り、
どこにシャープ、フラットをつければよいかも覚えることの一つになります。
※以下の練習法は、一例です。他にもやり方あると思います。
※レッスンの先生にやり方を聞いてください
最初は「四分音符=60」くらいで始めましょう。
この速度でC-dur、a-mollができるようになるまで何度もやりましょう。
楽にできるようになってから、通します。
重要なのは、豊かな音を心がけることです。
ずっとやっていれば指は自然に覚えますので、今出せるいちばんいい音でスケールをさらいます。
たくさんフラット、シャープがつくところは60ではできないかもしれません。
そうしたら、できる速度まで落としてやってください。
最初のうちは通すだけで一苦労のはずです。
このスケールを楽にできるようになると、かなり楽譜が読めるようになります。
根気強く続けてください。
「四分音符=60」 で全調をできるようになったら、徐々に速度を上げてください。
どこまで上げるのか決まりはありません。
4番に飽きたら、他のも少しづつやりましょう。
おまけ タファネル&ゴーベールの略称は?
さて、飲み会のネタです。
タファネル&ゴーベール、とても言いにくいです。
なので、普段、どう省略して呼んでいるか、をSNSでフルート吹きに聞きました。
- 略さない
- 呼んでない
- タファネル
- タファゴベ
- タファゴ
- T&G
略さない
どう省略しているか、を聞いているのに「略さない」と答える神経が分からないです。
でも、いちばん多いです。みんなマジメです。
呼んでない
日々の練習のあれ、みたいに思っていて、呼称していない。。
いや、他の人と喋ると、意外と楽しいので
何の教本をやっているかは、認識して呼称した方がよいと思いますよ。
タファネル
ゴーベール先生はどこに行ったんですか!?
タファゴベ
私、フル屋はこう略して呼んでます。
でも、「え?」と聞き返された経験多数です。
タファゴ
SNSでこう呼んでいる人がいました。
なかなかセンスありです。
T&G
フランス語だから「テジェ」と発音するんですかね。
まとめ
フルートの指の練習の定番、タファネル&ゴーベールを紹介しました。
タファネル&ゴーベールは酒井版を買いましょう。最初は4番を毎日やりましょう。
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