モダンジャズの本流ハードバップが1950年代に生まれます。現在ジャズスタンダードと言われる曲の大半がこの時代の曲です。
ハードバップの曲を一曲でも聴いてジャズの興味を持ってくれれば嬉しいです。
ジャズ全体を俯瞰したい方は以下をどうぞ。
詳しく本で読みたい方は以下がお薦めです。
ハードバップの誕生
1940年代に爆発的に誕生したビバップ、1950年頃になるとビバップを発展させていく試みが行われました。
ひとつの流れはクールジャズになりました。マイルスデイビスの「クールの誕生」が最初と言われています。
同じマイルスデイビスが数年後「ディグ」というアルバムを出します。このディグこそハードバップの先駆けと伝えられます。※「ディグ」は2022年時点ではCDとして手に入りません。
アートブレイキーの「バードランドの夜」がハードバップの最初の有名なアルバムとなりました。
ハードバップ モダンジャズの本流
ジャズの初期全盛期がスイングジャズの頃だとすると、ハードバップこそがジャズの本当の全盛期です。
ジャズのスタンダードナンバーと言われる曲の多くはハードバップの曲です。
ビバップよりメロディーを大事にしますが、クールジャズに比べてると情熱的な感じで「ハード」と言われます。
クールジャズとハードバップはほぼ同じ時を過ごしていますので互いに影響しあっています。時には、クールジャズの名手がハードバップっぽいものをやったり、あるいはその逆もあるかと思います。この時代のジャズの分類がややこしくなっていますね。
ハードバップの名曲紹介
マイルスデイビスの「Walkin’」からの初期4部作「Workin’」「Steamin’」「Relaxin’」「Cookin’」や「Round About Midnight」などハードバップの洪水です。クールジャズの創始者だったことは忘れたんでしょう。いずれも名盤と言われます。
アートブレイキーの「モーニン」を忘れられません。多くの方の耳に残っていると思います。
ソニークラークのハイヒールのアルバムも有名です。
ファンキージャズ
ファンキージャズはおそらくハードバップとほぼ同じです。クールジャズとウェストコーストジャズがほぼ同じであるようにハードバップとファンキージャズはほぼ同じと思われます。
「より熱いハードバップ」などとして区別する向きもありますがとても曖昧です。
「ファンキー」には「黒人的な」という意味があるみたいですので、ハードバップの黒人的な熱狂を強調するときにファンキージャズと言っているような感じがします。
ネットで調べる限りファンキージャズの代表曲はそのままハードバップの代表曲なので、同じものと思っていよいと思います。
まとめ
ジャズの本流、ハードバップを紹介しました。
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