※本記事はMuseScore3で解説しています。MuseScore4の記事はこちらです。
Musescoreで効率よく音符入力するための技を解説します。
音符入力モードさえ分かっていれば手探りで楽譜を書いていくことは可能ですが、
この解説記事ではより効率的に楽譜を入力する方法を解説します。
職人と呼ばれることでしょう。
職人と呼ばれる音符入力
フル屋です。
MuseScoreの全体情報を入力した後は音符を入力します。
「音符入力モード」について理解していない方は
音符入力モードの説明を読んでから読み進めてください。
音符入力モードが分かっていればあとは手探りで楽譜を書いていくことはできます。
これから解説するのはより効率的なやり方で職人と呼ばれるでしょう。
音符の入力方法
音符という記号は、「長さ」と「音名」に分けられます。
逆の言い方をすると「長さ」と「音名」を入力することによって音符を入力します。
長さの入力方法
長さの入力はマウスで入力する方法とキーボードで入力する方法があります。
マウス
MuseScoreの画面、上段の音符の記号で指定します。
キーボード
数字で指定します。
- 64分音符
- 32分音符
- 16分音符
- 8分音符
- 4分音符
- 2分音符
- 全音符
また付点は「.」(ピリオド)で入力します。
たとえば、「5」と押すと4分音符、「5.」(5とピリオド)を押すと付点4分音符になります。
音名の入力方法
マウス
MuseScoreの楽譜上で入力する場所を選びます。
フラットやシャープは 上段の記号をクリックします。
キーボード
英語階名で入力します。
フラットやシャープは矢印キー↓↑を入力します。
調号にある♭#の入力の必要はありません。
例えば、F-durでB♭を入力するときはBと入力します。
E♭を入力するときはE↓と入力します。
休符の入力方法
休符は長さがあって音程がない音符と考えると分かりやすいです。
マウス
MuseScoreの上段で長さを決めて休符記号をクリックします。
キーボード
数字で長さを決めて0を入力します。
例えば、4分休符は「50」、付点 4分休符は「5.0」になります。
長さ、音程の順番
MuseScoreでは、マウスで入力する場合もキーボードで入力する場合も
長さ、音程の順番
に入力します。
ソフトウェアによっては逆の順番もありますので注意しておきます。
実際、Lilypondは音程、長さの順です。
便利なのが
長さは前と同じであれば省略可能
ということです。
MuseScore職人になる方法
上記の情報があれば楽譜を入力できます。
マウスとキーボードをどう組み合わせるかによって
楽譜入力の速さが変わってきます。
お待たせしました。職人と呼ばれるための方法です。
手の位置
右手をマウス、左手をキーボード(テンキーでも可)に置きます。
左利きの方は左右入れ替えてください。
マウス入力(右手)
マウスでは音程を入力します。楽譜上で視覚的に明らかなので容易に入力できます。
キーボード入力(左手)
音程以外の情報を入力します。
- 音の長さ
- 休符
- フラット、シャープ
キーボードの全てのキーを使うわけではありません。
以下を使用します。
- 音の長さは1から7の数字とピリオド
- 休符は1から7の数字と0
- フラットシャープは矢印↓↑
したがってテンキーでも入力できると思います。
キーボードかテンキーかは慣れている方を選んで下さい。
MuseScore職人の入力例
以下の楽譜を入力することを考えてみましょう。
まず、楽譜をクリックして「n」で音符入力モードに入ってください。
1小節目
最初の音符は8分音符のファです。
4を左手で入力し、右手でファの位置をクリックします。
1小節間は8分音符ですので、1小節の間長さの入力はいりません。
ファ、ファ、シ、シ、ファ、ファ
とマウスでクリックしてください。
そのあとシのナチュラルです。
ここで、シをクリックして矢印↑を押します。
次の音は、同じくシのナチュラルですからそのままシの位置をクリックします。
2小節目
最初の音符は付点4分音符のファです。
まずキーボードで「5.」と入力しマウスでファの位置をクリックします。
次が8分音符シなのでキーボードで4と入力しマウスでシの位置をクリックします。
これを繰り返してください。最後の8分音符はナチュラルなので↑も追加で押してください。
3小節目、4小節目
3小節目は全音符ファなのでキーボードで7と押してファの位置をクリックします。
4小節目は全休符なのでそのまま0と押します。
まとめ
MuseScoreで音符入力する方法を解説しました。
左手をキーボードに右手をマウスに置き、
- 音の長さをキーボード
- 音程をマウス
の順に入力することで職人と呼ばれる速さで入力することができます。
次の解説ページ
音符以外を入力して終わりです。
>>> 【フルート奏者のための楽譜作成】MuseScore音符以外を入力
もっと速く打つことはできます。万人にお薦めする方法ではありませんが興味のあるかたはどうぞ。
>>> 【フルート奏者のための楽譜作成】MuseScoreの音符入力 魔術師編
以下は、MuseScoreのまとめページとダイジェスト版です。
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