金のフルートを見たことがありますか?
白っぽい金から赤っぽい金までいろいろあります。
少し調べてみたので公開します。
- 24分率って何?
- 24Kは本当に純金を使っている?
- カラーゴールド?
- 音は違うの?
その① 24分率で表す金の価値
金は貨幣、宝飾のために使われてきた歴史があります。歴史的に、24分率で金の純度を表します。
例えば、18Kは18/24(=75%)が金で残りの25%は金でないものです。
※「18金」と言ったり「18K」「K18」などの言い方が混在しています。本記事では「18K」で統一します。
貨幣や宝飾としての金は、金の純度によって値段が異なります。金の純度が高い方がよりお高くなります。もちろん、素材が高ければ加工品も高くなるので、フルートも純度が高ければ高いほどお値段も高くなります。
日本のフルートメーカが作るフルートは次のような純度のものが使われます。
- 24K 100%が金です。言わずともとても高価です。
- 18K 18/24=75%が金です。
- 14K 14/24=58.3%が金です。
- 10K 10/24=41.6%が金です。
- 9K 9/24=37.5%が金です。
貨幣や宝飾として扱われる金の場合不純物に何が含まれているかは調べれば分かることが多いですが、フルートの場合調べても分かりません。
銀、銅、パラジウムなどが含有していると想像できますが、加工のしやすさ、壊れにくさ、音の美しさが、それぞれ異なりますので各フルートメーカーが金以外の不純物について正確なデータを公表していません。社外秘の事項と思われます。
その② 24Kは本当に純金?
本当に純金を加工できるのかという話です。
単体の金は柔らかいことがよく知られています。硬度2.5で歯の硬度3より柔らかいです。
完全な単体の24Kでフルートを作ると、何かの拍子に変形する危険があります。
従って、24K(純金)のフルートとして売られているものでも、ほんの少し不純物が混じっていて、23.5Kとか23.8Kとかくらいになっているのではないかと思われます。
純度が高いことには変わりないので、素材的な価値がそんなに下がるわけではないです。
その③ カラーゴールドって何?
混ぜる不純物によって金の色が多少変わることがあります。宝飾の世界では、次のように呼んでいます。
- イエローゴールド
- ホワイトゴールド
- ピンクゴールド
他にもグリーンとかブラックとかあるみたいですが、フルートでは使われていないので割愛します。
イエローゴールドが所謂「金色」の金です。濃い黄色やより白い黄色もありますね。不純物が何かによって色みは連続的に変化します。より白っぽい金色の金をホワイトゴールドと呼びます。
フルートに使われる金のほとんどがイエローゴールドまたはホワイトゴールドとよばれるものです。どこからがイエローでどこからがホワイトかは分かりません。
メーカによって金の色が違うのは不純物の種類に依るようです。見ためでフルートを決めるのではなく、試奏したときの吹奏感で決めましょう。
ピンクゴールドはピンク、あるいは赤色っぽい金です。ローズゴールドとも呼ばれたりします。
パールフルートではローズゴールドメッキのオプションがあり、アルタスではGPTはピンクゴールドのようです。
その④ 音は違うの?
金の純度が異なると素材が異なりますので、もちろん音は違います。
どちらがよいかというと好みの問題と思います。
十分を試奏を行って、ご自身の財布と相談して、お好みのフルートを買ってください。
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