ドビュッシー「小さな羊飼い」フルート名曲31選 歴史と背景

名曲31選

ドビュッシーの「小さな羊飼い」を紹介します。

楽譜は「名曲31選」に収められています。

ドビュッシー

ドビュッシーは1862年フランスに生まれた作曲家です。フランス近代音楽の重要人物として知られています。

機能的な和音進行ではなくて、モード(旋法)で作曲する手法は、後にマイルスデイビスがモードジャズを創始するときに参考にしたと伝えられています。

>>> ハードバップ後の2つの試み モードジャズとフリージャズ 初心者でも簡単で分かりやすいジャズの歴史

ドビュッシーは10才でパリ音楽院に入学した天才です。最初はピアノを学んでいましたが、徐々に作曲を本業とするようになります。

フランス近代音楽の巨匠ですので聴くべき音楽は多数ですが、まずは代表作数曲は聴いておきましょう。

牧神の午後への前奏曲

「牧神の午後への前奏曲」です。ドビュッシーの代表曲と言っていいと思います。また、牧神はフルート吹きですので全編にわたってフルート大活躍です。

まず、半音階を基調としたフルートソロから始まります。

フルート吹きにとっては超難度です。Cisのロングトーンから始まるという、嗚呼(!)。フルートにとってとても出しにくい音であることはドビュッシーも承知の上で、ぼんやりした音で始まることを狙っているそうです(!)。

また、長いです。息が続きません。フルート吹きに循環呼吸ができる人が多いのはこの曲の最初のソロを吹き切るため、と思っています。

シリンクス

フルート吹きにとって決して忘れてならない無伴奏の名曲「シリンクス」です。これも牧神が笛を吹くというモチーフなので、ドビュッシーは牧神がかなり好きです。

楽譜はこちらからどうぞ。他の無伴奏曲もあってとてもお得です。

小さな羊飼い

「小さな羊飼い」はピアノ曲集「子供の領分」の一曲です。

3歳の娘クロード・エマ(愛称シュシュ)のために書かれた曲です。

「小さな羊飼い」は草原で小さな羊飼いが静かに笛を吹いているイメージです。

演奏している自分の音をよく聴き、繊細なメロディーを体感しましょう。

まず聴くべきは原曲のピアノ演奏です。

楽譜は「31選」がお薦めです。

>>> 【フルート小品集の定番】「名曲31選」初級者向け

楽譜を直接買う方はこちらからどうぞ。

まとめ

ドビュッシー「小さな羊飼い」を紹介しました。

>>> 【フルートの曲を知る】 いろいろな側面から紹介

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