ベートーベンはフルート曲をほぼ書いていません。ベートーベンの音楽をフルート吹きが楽しむためにはピアノやバイオリンの曲をパクらなければならないのか?
そうではありません。交響曲や序曲で美しいフルートソロが随所に登場します。
中でも交響曲7番のソロは感動的で素晴らしいことが知られていますので紹介します。
ベートーベン
ベートーベン(1770-1827)は古典派を代表する作曲家でもあり、全作曲家の中でも最も有名な作曲家の一人です。
交響曲、ピアノ曲、バイオリン曲などに名曲多数です。録音も多数、演奏される機会も群を抜いています。
オーケストラに入っていれば、交響曲3番、5番、6番、7番、9番のどれかは演奏する機会が回ってきそうです。いや、ベートーベン交響曲X番が好きだと言って、そのためだけにオケを作ってしまう人さえいます。
後世に与えた影響は計り知れません。ワーグナー、ブラームスのロマン派初期から20世紀の作曲家に至るまで大きな影響を与えています。
ベートーベンの代表曲が何なのかの議論をしだすと夜が明けます。ここではピアノ曲をあげてみます。ピアノ曲だけをとっても好みが分かれると思いますが、ここでは「月光」にしてみました。
多久潤一朗さんがフルートデュエットに編曲されています。
フルート曲として知っているのは、次のフルート二重奏曲「アレグロとメヌエット」だけです。
ベートーベン交響曲7番の思い出
ベートーベンの交響曲にはタイトルがついている曲があります。3番「英雄」、5番「運命」、6番「田園」、9番「合唱つき」です。
7番はタイトルがついていませんが最高の逸品です。
高校生の時、オーケストラではなかったのに7番のフルートをずっとさらっていました。コンクールにさえ出ることがなかった吹奏楽部でベト7のソロをさらう高校生、キモイですね。すみません。
オケ曲のソロが集められている曲集、今では中古でしか手に入りませんが、一冊手元にいかがでしょうか?
ベートーベン7番のソロ
楽譜は上記の名旋律集かIMSLPで手に入れてください。ベートーベンの死去は1827年なので著作権を気にする必要はないと思います。
ずっと効果的なソロがありますが、I楽章41小節目から続いてVivace63小節目から108小節まで(上記の動画だと2:20くらいから4:20くらいまで)が絶品です。
II楽章は途中からずっとフルートソロだし、III楽章、IV楽章も随所で活躍します。他の楽器も大活躍ですのでフルートだけのための曲とは言えませんが、この曲の素晴らしいソロをお楽しみください。
まとめ
ベト7について解説してみました。ちょっと熱い思いが出てしまいました。吹いてみませんか?
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