現代フルート協奏曲の最高峰、イベールのフルート協奏曲を紹介します。
イベールのフルート協奏曲
フル屋です。
協奏曲(コンチェルト)とは、オーケストラをバックにしてソリストが楽器を演奏するスタイルの曲のことです。オケが必要ですので、プロでも正式にやる機会は少ないです。
もし、オケを与えられて、やりたい協奏曲をやっていいと言われたら、多くのフルート吹きがイベールと答えるでしょう。(難易度はさておき)
最も人気がある協奏曲と言っていいです。アマチュアが吹くには相当の難易度なのでご覚悟ください。
リンク
イベール
イベールは、現代フランスを代表する作曲家のひとりです。
オネゲル、プーランクなどの6人組と同年代。活躍度合いは6人組と同等かそれ以上です。
多くの名曲を残しています。代表作は、
- 透き通るようなフルートソロで始まる「Escales(寄港地)」
- 楽しそうな雰囲気の「Divertissement」
- フルートとピアノのための「Histoires(物語)」
そして、本記事のフルート協奏曲です。他にも管弦楽曲や小品など多数です。
木管アンサンブルの「3つの小品」です。フレーズが「題名のない音楽会」で使われています。下記の演奏は楽しそうですね。
フルート吹きにとってははずせない無伴奏の名曲「Piece(小品)」です。
イベールの協奏曲
フルート協奏曲を紹介します。
1934年モイーズに捧げられ、初演はソリストがモイーズ、オケを指揮したのがゴーベールでした。
1934年のパリ音楽院卒業試験の課題曲となっています。
※卒業試験のために作られたのか、作られた後に課題曲に選ばれたのか不明です。ネット上の情報では分かりませんでした。
第1楽章は、フルートの特徴的なジグザグの第1主題で始まり、美しい第2主題が曲の深みを際立たせます。第2楽章で哀しいメロディーを奏でた後は、第3楽章でロンド形式、カデンツァと、終始驚きながら楽しみながら聴くことができます。
リンク
まとめ
フルート協奏曲の最高峰であるイベールのフルート協奏曲を紹介しました。
その他の曲は以下で。
コメント