アルルの女のメヌエットはフルートの名曲です。
背景、歴史を少しは知っておきましょう。
アルルの女よりメヌエット
アルルの女よりメヌエット、フルート曲の名曲ですが、その曲の背景、歴史をご存知ですか?
アルルの女のメヌエットを吹くなら知っておきたいことです。
「名曲31選」に収められています。
ビゼー
ビゼーは19世紀フランスの作曲家で、オペラで活躍しました。
9才でパリ音楽院に入学、19才でローマ賞受賞という早熟の大天才です。
代表作は「カルメン」と「アルルの女」です。
オペラとしては「カルメン」の方が有名です。フルート曲としてはボルヌのカルメン幻想曲が有名です。
アルルの女
「アルルの女」の劇中曲をビゼーが作曲しました。
ビゼー自身が選んで組曲としたのが第1組曲、ビゼーの死後ギローが選んだのが第2組曲です。
第1組曲は有名なテーマのプレリュードから始まります。第2組曲の3楽章がフルートが活躍するメヌエット、第4楽章がテーマに回帰する祝いの踊りファランドールです。
メヌエットを演奏するのであれば、少なくとも組曲を一回は全部聴いておきましょう。(一回と言わず何回も聴くのがいいと思いますよ)
メヌエット
メヌエットはアルルの女第2組曲第3楽章です。なんと、アルルの女の劇中曲ではありません。
ギローが選曲するときにビゼーの他作品「美しきパースの娘」からメヌエットを引っ張ってきました。アルルの女組曲のなかで最も有名な曲が、アルルの女の曲ではないという事実は衝撃的です。
中音Gから高音Gに上がっていくのにディミニエンドしなければなりません。どう表現するのか悩むポイントかもしれません。また、曲の作りが非常に単純なため単調さをどう克服するか、いろいろなプロの演奏を聴いてみましょう。
楽譜はいろいろな曲集に収められていますが、31選がオーソドックスでよいかと思います。
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まとめ
フルートの名曲「アルルの女よりメヌエット」を解説しました。
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