MuseScore 4
2023/3/13、ついにMuseScore 4がリリースされました。
しばらく使ってみました。MuseScore3と共存できるように作ってありますので、MuseScore3ユーザも安心してお試しできます。
とても使いやすくなっています。MuseScore3で使いにくかったいくつかの点が改善され進化しています。
本記事では進化した3点を記述し、最後にどうしても直してほしい1点を書いておこうと思います。
進化した3点
MuseScore4がMuseScore3から改善された3点を説明します。
全体情報入力が楽
曲には音符以外にも、曲名、作曲者名、などの全体情報があります。
MuseScore3よりもはるかに入力しやすくなりました。調号や拍子なども一緒に入力できるようになってとてもよい改善です。
さらに後から入力するのも楽になりました。楽器選択も自然にできるようになっていて迷うところはほぼなくなりました。素晴らしいです。
詳しくは以下をどうぞ。
>>> 【フルート奏者のための楽譜作成】MuseScore4 全体情報の入力
強弱とクレッシェンドが同じパレット
MuseScore3では強弱とクレッシェンドが異なるパレットにありましたがMuseScore4では強弱とクレッシェンドは同じパレットに置かれています。。演奏者的にはp(ピアノ)、f(フォルト)とクレッシェンド、ディミニエンドは仲間なのでよい改善と思います。
他の情報はMuseScore3とほぼ同じです。
>>> 【フルート奏者のための楽譜作成】MuseScore4音符以外を入力
優れたユーザビリティ改善
全体的な印象として使いやすさ(ユーザビリティ)が大きく改善されています。
全体情報の入力、楽器選択の容易さ、パレット内容の見直しに加えて、様々な改良が加えられています。
注意深くユーザの声を拾ったものを反映した結果と思います。例えば、ミキサー画面は一新されています。
改善して欲しい1点
2023/5時点でハンドブックの日本語訳が完成していません。
ハンドブック自体、英語版も未完成ですが、日本語訳が完成していません。ボランティアに頼っているようで、翻訳の完成度もいまいちです。
決してボランティアをけなしているわけではありません。複数の人で翻訳を行うには、用語の統一を行う必要がありますが、今のところ用語の訳が統一されておらず、とても読みにくいものとなっています。たまに「機械に訳させたか?」と思わせるようなレベルの翻訳もあったりします。
日本以外の国では、知識層は問題なく英語ができるのであまく見ているのでしょうか。日本では翻訳を充実させないと普及しないんですがね。
まとめ
2023/5/9時点のMuseScore4の感想を述べてきました。
ハンドブックの日本語訳が完成していないものの、大きな改善が見られます。
MuseScore3を使いこなしていれば、ハンドブックを見る必要はほぼないと思いますのでMuseScore4に移行してよいと思います。
MuseScore4が初めて、で英語は苦手な方は、翻訳が完成するまで待った方がよいと思います。
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