マードック、クシナダ、マゼラン、、、吹奏楽の中でとても有名な曲たちを生み出した樽屋雅徳さんを紹介します。
どの曲でも、様々な曲にソロを割り当てられていて、フルートソロもとても美しいです。
樽屋雅徳
樽屋雅徳さんは1978年生まれの作曲家です。
主に吹奏楽で著名な曲が多いです。
吹奏楽コンクールで演奏されることを想定して
- 8分くらい
- メロディーがはっきりと耳に残りやすい
- ソロが色々な楽器にある
- 劇的な曲展開
という無理難題にしか思えないことを得意とされています。
「まるで映画音楽の様に」という形容がとても似合います。しかし、実際に映画音楽を聴いてみると分かりますが、樽屋音楽ほど劇的な映画音楽はまれです。つまり、樽屋音楽は映画音楽以上に映画音楽している、と言ってもよいでしょう。
日本の吹奏楽が、世界の音楽から分離して独自に進化している、と言われる原因の一人です。※これには賛否両論あると思いますが、本記事は賛成派ですので、否定派の方は読まないことをお勧めします。
吹奏楽のファンが多く、コンクールだけでなく定期演奏会で演奏されることが多数です。
マードックからの最後の手紙
タイタニック号の航海士マードックからの手紙、という建付けです。
最初は穏やかに大西洋に船を乗り出し、観客たちの喧騒が聴こえてきます。やがて、嵐が訪れてクライマックスです。最後は嵐が去り穏やかになって曲は終焉します。
いろいろな場所でフルートが目立ちますが、下記動画の3分くらいの嵐の前のフルートソロが絶品です。
斐伊川に流るるクシナダ姫の涙
出雲神話ヤマタノオロチを題材にしています。クシナダ姫はヤマタノオロチへの生贄の予定でしたが、ヤマタノオロチを退治するというスサノオが現れます。クシナダは櫛に姿を変えてスサノオに同行し、スサノオはヤマタノオロチを退治します。
最初のフルートソロが、生贄に捧げられる前のクシナダを表しているようです。次にスサノオが登場し堂々と闊歩します。ついにヤマタノオロチに挑むスサノオ、という感じのストーリー展開です。
まとめ
樽屋雅徳の世界として、マードック、クシナダを紹介しました。これらの名曲を味わいましょう。
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